2010.6.10 News / その他 /

山岳遭難が最多 県内は21件減

 昨年、全国の山で起きた遭難事故は1676件(前年比45件増)、死者・行方不明者は317人(同36人増)と、ともに統計を始めた1961年以降最多だったことが、警察庁のまとめで分かった。遭難者は前年より152人増え2085人と過去最多。死者・行方不明者の約9割は40歳以上の中高年だった。

 遭難事故のうち約6割は携帯電話で救助要請があった。警察庁は「山での通話可能エリアは限られており、注意が必要」としている。

 一方、山梨県内の遭難事故は67件(同21件減)、死者・行方不明者は18人(同1人減)だった。県警地域課によると、発生場所は南アルプス28件(同1件減)、秩父山系12件(同7件減)、八ケ岳9件(同8件増)、富士山7件(同4件減)、御坂山塊2件(同10件減)など。原因は転落・滑落18件、転倒16件、疲労・発病14件、道に迷ったが11件などだった。

 遭難者は75人で前年より30人減少。死者は15人、行方不明者は3人で、負傷者は前年より4人多い39人だった。高齢者や単独登山者が遭難するケースが目立ち、同課の佐藤光男次席は「登山計画書を提出して単独登山を避けて、ゆとりある登山を心掛けてほしい」と話している。

(2010年6月10日付 山梨日日新聞)

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