2008.8.02 News /

県山岳連盟7000メートル峰初登頂 中国ムスターグ・アタ登山隊 「中高年隊員の力結集」

 山梨県山岳連盟(内藤順造会長)の中国ムスターグ・アタ登山隊(三枝昌彦隊長)は1日、主峰(7,546メートル)の登頂に成功した。同連盟の7000メートル峰踏破は初めて。

 この日は、中村隆幸隊員(51)=樅の木山岳会(都留)所属=がキャンプ3(C3、約6600メートル)から山頂を目指して出発。晴天に恵まれたものの、山頂に向かうルートは一面雪に覆われ、標高差約1000メートルの長い道のりとなった。

 現地時間の午後2時ごろ、中村隊員がベースキャンプ(約4300メートル)に登頂成功を無線で連絡した。

 今回の遠征は前半から降雪など悪天候に見舞われ、体調不良や足を痛める隊員もいて、予定通りキャンプ地を進めることはできなかったが、後半に入ってから急ピッチで高度を上げ、成功に結びつけた。

 登頂成功について、三枝隊長は「7000メートルの壁は厳しく、一時は断念も考えたが、中高年の隊員が中心となって成功することができ、感激にたえない」と話した。

 登山隊は今後、日程が厳しいため、2次アタックは行わず、撤収準備に入り、7日に帰国する予定。

 ムスターグ・アタは、中国西北部の新疆ウイグル自治区内にあり、パキスタンとの国境近くにそびえる。現地の住民が「氷の父」と称するように広々とした山容が特徴。

 今回の遠征は、県山岳連盟の創立60周年記念事業の一環。同連盟は、1993年夏に初めて中国のアムネマチン(6,282メートル)に海外登山隊を派遣、未踏のルートでの登頂に成功している。海外の山へのアタックはカラコルムのディラン(7,257メートル)以来、12年ぶり。

【写真】県山岳連盟の登山隊が登頂に成功したムスターグ・アタ

(2008年8月2日付 山梨日日新聞)
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