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警察官からグッズを受け取る登山客ら=JR中央線下り線
県警は6日、JR中央線下りの電車内で登山者を対象に安全な登山を呼びかける啓発活動を行った。今年は県内での山岳遭難件数が過去最悪ペースで、じかに注意を促そうと、電車内での啓発を初めて企画。登山者の利用が多い上野原-甲斐大和駅間で、山岳警備安全対策隊の隊員らが、登山道の注意点など各登山者の予定に合わせた具体的な説明をした。 県警によると、これまで登山者の多い駅や周辺でチラシ配布などの啓発を続けているが、十分な情報を伝えるのが難しいという。今回は隊員らが乗車し、登山客に声をかけ、目指す山に応じた具体的な指導をすることにした。 6日は、県警の山岳警備安全対策隊と鉄道警察隊の計11人が上野原駅で午前7時22分に発車する普通電車に乗り込み実施。甲斐大和駅まで、啓発グッズを配布し、登山者らとやりとりした。 夏山での水分補給の重要性や慣れていても気を抜かないことなど基本的事項を説明。続けて、目指す山の地形や危険箇所、登山道についての具体的なアドバイスも行った。出発前の上野原駅構内で、安全登山を呼びかけるアナウンスがあったほか、甲斐大和駅では駅周辺の登山者への啓発も行った。
(山梨日日新聞 2025年8月7日掲載)