南アルプス世界自然遺産登録へ推進協が発足 3県10市町村、7月にサミットを開催

 南アルプスの世界自然遺産登録を目指す山梨、長野、静岡3県の10市町村は28日、「南アルプス世界自然遺産登録推進協議会」を設立した。関係自治体の連携を深め国など関係機関への働き掛けを進めるほか、7月には南アルプス・サミットを予定するなど、登録推進に向けた活動に取り組む。

 構成市町村は、南アルプス国立公園を有する南アルプス市、韮崎市、北杜市、早川町(山梨)飯田市、伊那市、富士見町、大鹿村(長野)静岡市、川根本町(静岡)。

 南アルプス市内で開かれた設立総会には各市町村長や議長ら約40人が出席。会長に小嶋善吉静岡市長、副会長に石川豊南アルプス市長と小坂樫男伊那市長を選出した。南アルプスの自然環境を「貴重な高山植物の宝庫であり、氷河地形などは世界遺産に相当する」と高く評価。「南アルプスの保全に努め、人類共有の財産とするため協力していく」とする設立趣意書を採択した。規約や来年度事業計画なども承認した。

 来年度の事業計画には南アルプスサミットや講演会の開催、関係機関への要望活動などを盛り込んだ。同協議会活動をアピールするため、4月に東京・新宿御苑で開かれる「国立公園フェア(仮称)」に出展することも検討する。

 総会後の記者会見で小嶋、石川市長ら正副会長は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産登録に向けた課題として、南アルプスの自然価値を再評価するための学術的な調査・研究の必要性を挙げた。小坂・伊那市長は「まだ発掘されていない貴重な自然を掘り起こせば、国内有数の登録候補になる」との認識を示した。

【写真】設立総会で手を取り合う「南アルプス世界自然遺産登録推進協議会」の構成市町村長ら=南アルプス・桃源文化会館

(2007年3月1日付 山梨日日新聞)
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