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甲斐駒ケ岳(標高2967メートル)の9合目にある烏帽子岩に刺さっている剣2本のうち1本が折れたことが16日、山小屋関係者への取材で分かった。剣は山岳信仰のシンボルとして登山者に知られ、記念撮影のスポットとなっている。 登山家で甲斐駒ケ岳の山小屋「七丈小屋」を管理運営する花谷泰広さん=北杜市=が15日午前6時半ごろ、剣が折れているのを確認。剣は根元から折れていて、積雪のため行方は分かっていない。烏帽子岩は日本三大急登の一つに数えられる「黒戸尾根」の途中に位置する。花谷さんによると、8日午前9時半ごろには剣が2本あった。 花谷さんや北杜市教委学術課によると、剣は2本とも推定1メートルほどの鉄製。剣を岩に刺した人物や目的、時代は分かっていない。花谷さんが所有する太平洋戦争直後とみられる写真には、剣は3本立っている。「東京白稜会創立六十周年記念 甲斐駒ヶ岳事典」(2005年発行)には「すぐ下に二本剣(かつては三本剣だったが台風で破壊された)の岩塊がある」との記述がある。 花谷さんは「登山記念に剣を撮影する人は多く、シンボル的存在で喪失感は大きい。経年劣化とみられ、雪が解けたら探したい」と話した。
(山梨日日新聞 2026年2月17日掲載)