2016.1.18 News /

南ア自然保護へ山静3市町連携

 早川町は、南アルプスの自然環境保護に自治体の枠を越えて連携して取り組もうと、静岡市と静岡・川根本町と協議会を設立する。南アルプスが国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」に登録されたことを受け、早川町の呼び掛けで実現した。29日に同町で設立総会を開き、今後の活動内容などを決める。

 名称は「南アルプス南部地域活性化推進協議会」。3市町は、エコパークを構成する10市町村のうち、南アルプスの南部に位置する。各首長や正副議長、職員、住民代表がメンバーとなる。

 早川町と静岡市が林道「井川雨畑線」でつながっていることや「気候や風土が似ている」(辻一幸早川町長)ことから、辻町長が昨年1月、2市町に声を掛けたのがきっかけで協議会を設立することになった。

 早川町によると、協議会では、自然環境保護の取り組みやエコパークに関する調査を行う。住民レベルでの交流も活発にしようと、落石の危険があるため現在通行止めになっている同林道の整備を山梨県など関係機関に要望する。各市町の特産品を集めたイベントの開催も検討する。

 3市町は29日、早川町役場で設立総会を開き、規約や役員構成などを決める。辻町長は「エコパーク登録をきっかけに近隣自治体が協力することで、さらなる地域振興につなげたい」と話している。

 (山梨日日新聞 2016年1月18日付)

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