2015.8.08 News /

山岳遭難、1週間で11件 県警が登山者に注意喚起

 山梨県内の山岳遭難事故が7月30日~8月5日の1週間で11件に上ったことが7日、県警のまとめで分かった。夏山シーズン中、1週間当たりの遭難件数としては過去最多。県警は山岳ツアー会社などに協力を求め、登山者への注意喚起を強化している。

 県警地域課によると、11件の遭難で2人が死亡、3人が重傷、5人が軽いけがを負った。1人にけがはなかった。遭難の原因は滑落・転落が6人、転倒と発病が各2人、道迷いが1人。山系別では南アルプス山系が最も多い8件だった。

 65歳以上の高齢者は7人。下山中や縦走中の遭難者も7人を数えており、同課は「体力不足の登山者が登りで体力を使い切り、その後に事故に遭うケースが多い。体力を考慮した安全な登山をしてほしい」としている。

 遭難者の急増を受け、同課は7日、県内の山で登山ツアーを実施しているツアー会社やバス、タクシー会社に登山者への啓発に関して協力を要請。登山計画書の提出や装備品の点検などを促すチラシの配布や登山者への声掛けを依頼した。

 (山梨日日新聞 2015年8月8日付)

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