2015.6.08 News /

南アルプス エコパーク保全に重点 世界遺産推進協、新組織へ

 山梨、長野、静岡3県の10市町村でつくる「南アルプス世界自然遺産登録推進協議会」は6日、静岡市内で総会を開いた。南アルプスが国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」に登録されたことを受け、エコパークに関する活動を中心とするため、新組織を立ち上げることを決めた。2016年度の移行を目指している。

 同協議会は、2007年に南アルプスの世界自然遺産登録を目指して設置。エコパーク登録は、世界自然遺産登録へのステップとしていた。しかし、環境省は今年2月に公表した、世界自然遺産の新たな候補地を選ぶための調査報告書で、南アルプスについて「世界遺産としての可能性は認められなかった」として、選考対象から除く方向性を打ち出した。

 これを受け、総会で対応を協議。今後の最重要課題に、「ユネスコエコパークの推進」を挙げ、自然環境の保護や観光への利活用などに取り組んでいくことを確認した。世界自然遺産への登録を目指す活動については、「引き続き情報収集を行っていく」とした。

 新組織は、ユネスコエコパークの管理運営組織となる。同協議会を名称変更して構成メンバーを拡充するか、新たに別組織をつくる二通りを検討。本年度中に組織の名称、構成員、ビジョン、事業内容などを決める。これまでの10市町村に加え、地元企業や関係団体、環境省などもメンバーとすることを考えている。

 総会ではこのほか、エコパークエリア内にある登山道の案内標識のデザインを統一することや、エコパークのロゴマークを非営利目的の関係団体であれば使えることなどを定めた運用規定を決めた。

 (山梨日日新聞 2015年6月7日付)
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