2014.7.28 News /

外来植物ビロードモウズイカ 有志が除去 南アの生態系守れ

 南アルプス市芦安地区で5年ほど前から、外来植物「ビロードモウズイカ」の繁殖が広がっている。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」に登録された南アルプスの生態系を壊す恐れがあるとして、地元有志らが27日、除去作業をした。

 植物学が専門の山梨学院短大の大久保栄治特任教授によると、ビロードモウズイカは地中海地方が原産のゴマノハグサ科の植物。県内でも釜無川などの河川敷で多く確認されている。繁殖力が強く、高さ2メートル以上に成長する。大久保特任教授は「南アルプスの生態系を壊す恐れがある」と指摘する。

 芦安地区では、NPO法人「芦安ファンクラブ」のメンバーらが昨年、同地区須沢から芦安芦倉の御勅使川の河川敷で繁殖しているのを発見。今年は約1キロにわたって生息範囲を広げているのを確認した。南アルプスの希少植物保全のため、除去を決めた。

 27日は、同地区の有志でつくる「芦安かたくりの会」や同クラブなどが呼び掛け、市民ら約50人が参加。鎌で刈ったり引き抜いたりして、1トントラック5台分を処分した。

 同クラブの清水准一事務局長は「地元住民にもビロードモウズイカの存在を知ってもらい、日ごろから見つけたら抜き取るなどの協力をお願いしたい」と話していた。

 【写真】繁殖した外来植物「ビロードモウズイカ」を除去する参加者=南アルプス市須沢

 (山梨日日新聞 2014年7月28日付)
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