エコパーク推進費計上 南ア新年度予算 専門部署設け体制整備

 南アルプス市は今年登録の可否が決定する、南アルプスの国連教育科学文化機関(ユネスコ)のエコパーク登録を見据え、推進事業費550万円を2014年度一般会計当初予算案に盛り込んだ。エコパーク登録の推進を図る専門部署を設置し、管理運営体制の構築や管理計画の策定などに取りかかる。

 南アルプスエコパーク登録については、国がユネスコに推薦をしていて、6月に正式な登録の可否が決まる。過去に“落選”がないことから、市は登録に自信を見せている。

 市は4月に「ユネスコエコパーク推進室」を設置し、登録後に必要となる管理運営体制の整備や管理計画の策定に取り組む。予算にはエコパーク関連の事務を専門的に行う臨時職員の賃金などを含んでいる。

 エコパーク登録に取り組む県内の3市1町のうち、北杜市は新年度予算で、登録を祝う横断幕の費用など(約50万円)を計上し、韮崎市や早川町は計上しない方針。ただ、南アルプス市担当者は「エコパーク登録の事務局を務めており、旗振り役として新部署設置や新年度予算に推進事業費を計上した」と説明している。

 12年7月にエコパークに登録された宮崎県の綾地域では、綾町が登録初年度の1年間にかけた関連費用は約720万円だった。今後、山梨県内の関係市町も14年度一般会計補正予算で関連費用を増額しながら対応する予定。

 (山梨日日新聞 2014年2月25日付)

月別
年別