「クモの巣」に息災祈る 南アで阿弥陀尊の祭典

祈祷をする住職=南アルプス市吉田

 南アルプス市民らでつくる「西吉田阿弥陀尊保存会」は1日、同市吉田の西吉田公会堂で、阿弥陀尊祭典を開いた。地域住民が、和紙で作った「クモの巣」に見立てた飾りの中で太鼓に合わせて念仏を唱え、五穀豊穣や子孫繁栄などを祈った。
 地域住民が、いずれも吉田地区の雲耕院と宝泉院の住職による祈祷を受け、太鼓の音に合わせて「なむあみだーぇ」などと唱えた。伝統継承のため、太鼓の演奏には子どもたちも参加した。最後には参加者で「クモの巣」を奪い合った。飾りは家に持ち帰り、無病息災を祈って玄関先に飾るという。
 祭りは、明治時代初期から地域に伝わる伝統行事。天井から放射状につるした和紙を無量の光に包まれる阿弥陀堂に見立てて飾り、地域住民からは「クモの巣」のように見えることから、「クモの巣祭り」の愛称で親しまれる。

(山梨日日新聞 2026年3月2日掲載)

月別
年別