雪崩、県道南アルプス公園線で10カ所確認 早川町内、県が確認

 山梨県は23日までに、早川町内を通る県道南アルプス公園線で、雪崩の発生を約10カ所で確認したと発表。雪崩の跡が写った空撮画像を公開した。

 県は22日、上空から県道沿いの状況を調査。雪崩の多くは県道の山側で起きていた。

 画像には斜面の雪が滑り落ちたことを示す、山肌が露出した筋状の跡が複数確認できる。雪崩は、落石などから路面を保護するトンネル状の「洞門」の上を通り、沢側に落ちていた。県道の被害はないという。

 県によると、山間部の道路沿いの斜面は、崩落を防ぐ壁や柵を施している。

 ただ、雪崩危険区域に指定されている早川町と南アルプス市(旧芦安村)の一部を除く多くの地域は、防護壁は雪崩を想定した構造ではないという。

 県担当者は「雪崩で防護壁が壊れ、道路へ流出する可能性は否定できない」と説明。ドライバーらに山間部の通行を極力控えるよう呼び掛けている。

 (山梨日日新聞 2014年2月24日付)

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