南アルプスの自然保護へ協力 市とジットが協定締結

 南アルプス市とOA関連用品製造などを手掛けるジット(南アルプス市和泉、石坂正人社長)は7日、南アルプス国立公園などの自然環境保全活動を共同で進める「南アルプス自然環境保全活動に関するパートナーシップ(グリーンパートナーズ)協定」を結んだ。

 協定は、市が取り組む南アルプスや櫛形山、県立自然公園内の自然環境保全に、奉仕活動として同社が協力する内容。期間は3年間。同社が活動に参加する際に市に対し事業計画書や報告書を提出する。

 具体的な事業は、キタダケソウなどの高山植物や開花数の減少が指摘されている櫛形山のアヤメの保護活動、登山道の整備などを想定。希少な高山植物保護に向けた啓発活動として、シンポジウムを開催することなども検討する。

 この日は市役所で調印式を行い、中込博文市長と石坂社長が出席。協定書に署名、調印した。中込市長は「豊かな自然資源を守りながら、世界自然遺産登録を目指したい」とあいさつ。石坂社長は「南アルプスの自然を後世に残していくために、市と協力していきたい」と述べた。

 (2013年3月8日付 山梨日日新聞)

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