2012.2.10 News / 登山 / 人物・団体 /

世界自然遺産 南アルプス再び候補に 環境省、検討会設け選考

 環境省は9日、「奄美・琉球諸島(鹿児島・沖縄)」に続く、国内6番目の世界自然遺産候補地について、南アルプス(山梨、長野、静岡)などから選定する方針を決めた。近く関係省庁との検討会を立ち上げ、早ければ年内にも対象を絞り込む考え。

 検討会が設置されるのは2003年以来9年ぶり。検討会では環境省が同年に検討対象とした、南アルプスや阿寒・屈斜路・摩周(北海道)、伊豆七島(東京)などのほか、その後の研究で学術的な価値が見直されたケースを含め幅広く検討する。

 南アルプスの世界自然遺産登録をめぐっては、03年3月の検討会で、検討対象とする17地域の中に選ばれた(その後、2地域を追加)。しかし、同年5月の最終選考で“落選”。国内候補地は既に登録が実現している知床(北海道)、小笠原諸島(東京)と、現在も登録を目指している奄美・琉球諸島の3地域に決定した。

 ただ、地元では落選後も、登録を目指した動きが続き、06年10月に南アルプス、北杜、韮崎、早川の4市町が南アルプス世界自然遺産登録山梨県連絡協議会を設立。07年2月には長野、静岡を含めた10市町村が南アルプス世界自然遺産登録推進協議会を立ち上げ、登録に向けた要望活動を展開している。

 また、世界自然遺産登録への検討材料にしてもらうため、南アルプスの地形・地質や生態系などについて専門家がまとめた「南アルプス学術総論」を作成し、環境省に提出。登録に向けた弾みにしようと、貴重な地形や地質が楽しめる「日本ジオパーク」の認定を目指すこととし、08年には長野県側の南アルプスが認定されている。

 一方、環境省は9日、奄美・琉球諸島について、政府推薦の前提となるユネスコ暫定リストへの早期掲載を目指す方針を決めた。早ければ来年1月には登載したい考え。国内の世界自然遺産は現在、白神山地(青森、秋田)、屋久島(鹿児島)、知床、小笠原諸島の4地域が登録されている。

 (2012年2月10日付 山梨日日新聞)
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