早川・南ア公園線 崩落地に迂回トンネル 全長400メートル 来年度末、完成へ

 県は、土砂崩落(7月)のため片側通行が続いている早川町湯島の県道南アルプス公園線に、迂回(うかい)路となるトンネルを新設する方針を固めた。県は、のり面復旧だけでは恒久的な対策にならないと判断。9月補正予算に事業費10億4500万円を計上し、年度内の着工、来年度末の完成を目指す。

 県県土整備部によると、トンネルは全長約400メートル、全幅6.5メートルの片側1車線。同町新倉の青崖トンネルから奈良田方面約300メートルの地点に建設する。補正予算のうち5億円は国の補助金。補正分は掘削や舗装費などに充てる。

 県道は狭い所で道幅が4.5メートルしかなく、乗用車でもすれ違いが困難だった。現在、仮復旧として設置している洞門も、全幅3メートルで片側通行しかできず、大型車両は通行できない。また午後9時からは通行止めになるなど不便な状況が続いており、観光客の減少が懸念されている。

 県土整備部によると、崩落現場一帯ののり面は、糸魚川-静岡構造線断層帯の影響で地質がもろい上に急傾斜なため、約300メートルの範囲で崩落の危険性がある。県は「のり面復旧だけでは恒久的な対策にならず、トンネル新設で安全対策が図られる。大型車同士のすれ違いも可能で、交通事情が飛躍的に改善される」(道路整備課)としている。

 県はこのほか、トンネル開設までの対策として、年内をめどにのり面の本格復旧工事を完成させる方針。

(2010年9月16日付 山梨日日新聞)

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