2008.9.03 News / 登山 / 百名山 /

登山始めて13年…18歳で山梨百名山踏破 小瀬町の鈴木愛沙さん 祖父とともに

 甲府市小瀬町の鈴木愛沙さん(18)が、山梨百名山を踏破した。5歳のときから祖父の良和さん(69)と登り始め、13年かけて達成した。県山岳連盟によると、10代で山梨百名山を踏破した事例は珍しいという。

 鈴木さんが初めて登ったのは三ツ峠で、「おじいちゃんに誘われるまま付いていった」。その後、夏休みや正月など長期休みを利用して祖父といろいろな山を目指していくうちに「頂上にたどり着いたときの気分は最高」。達成感が忘れられないようになった。

 8割近くの山を踏破したころから山梨百名山制覇を意識し、登山を続けた。今年8月、祖父と2人で100カ所目となる早川・笊ケ岳の頂に立った。「急な砂道を転げ落ちたり、ハチに刺されたり…。いろいろな思い出がよみがえり、自然と涙が出てきた」という。

 今年3月、甲府商高を卒業し、9月からカナダの語学学校に留学する。「勉強するのが目的だけど、カナダの山にもトライしてみたい」と目を輝かせる。9月下旬、良和さんが日本百名山踏破を達成する予定になっていて、「帰国してから2人で山に登り、一緒に温泉につかりながら祝福したい」と話している。

【写真】山梨百名山踏破を達成した鈴木愛沙さん(左)=早川町の笊ケ岳

(2008年9月3日付 山梨日日新聞)

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