南アルプス林道、公園線マイカー規制始まる 「協力金」反応まずまず バスの乗客、趣旨に賛同

 南アルプスの登山口・広河原に通じる南アルプス林道と県道南アルプス公園線で25日、マイカー規制が始まった。今年は南アルプス山岳交通適正化協議会(会長・今沢忠文南アルプス市長)がマイカー規制の経費をバスやタクシーの利用者に1人片道100円の「協力金」として求める取り組みを導入。登山客や釣り客の多くが快く応じていた。

 マイカー規制は排ガスを抑制して自然保護につなげるのが目的で、今年で5年目。南アルプス市芦安地区と早川町奈良田地区から広河原までの2路線で11月9日まで実施する。

 新たに導入した協力金は、バスと乗合タクシーの利用者が乗車券購入時に、一般タクシー利用者は規制区間の入り口のゲート通過時にそれぞれ100円支払う。規制に伴うゲートや駐車場の管理費、仮設トイレ設置費などに充てられる。

 初日は、バスや乗合タクシーなどで、両地区から100人以上の登山客や釣り客が広河原に向かった。乗車券販売時に券売所の係員やタクシーの乗務員が協力金の趣旨を説明すると多くの乗客が賛同した。

 横浜市の男性会社員(50)は「大自然の中で釣りを楽しませてもらっているのだから当然」、甲斐市の男性会社員(38)は「世界自然遺産登録に向けた活動も始まっていて金額にかかわらず協力したい」などと理解を示した。

 一方、山梨交通などによると、協力金を知らなかったり、「環境整備の具体的な使い道が分からないので納得できない」などとして、支払いを拒否する人も1部いたという。

 協議会は「アンケートや拒否した利用者に理由を聞くなどして今後の活動にいかしていきたい」としている。

【写真上】バスを降りる登山客などの利用者=南アルプス・広河原
【写真下】協力金を含んだ料金を支払い、乗車券を受け取る釣り客ら=早川町奈良田

(2008年6月26日付 山梨日日新聞)
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