2019.6.21 News /

夏山シーズン前、合同で救助訓練

南ア署と南ア市消防

救助に必要な技術や装備を確認する南アルプス署員と八田消防署員ら=南アルプス市六科

救助に必要な技術や装備を確認する南アルプス署員と八田消防署員ら=南アルプス市六科

 南アルプス署と南アルプス市消防本部は20日、同市六科の八田消防署で、合同の山岳遭難救助訓練をした。

 本格的な夏山シーズンを前に救助技術や知識の共有を図ろうと実施。南アルプス署の山岳救助隊員と八田消防署員ら約25人が参加した。実践的な合同訓練は今回が初めて。

 隊員らはロープを使った降下訓練や登はん訓練、要救助者を背負って斜面を下りる訓練などに取り組んだ。相互に資機材を確認した。

 南アルプス署によると、管内で昨年発生した山岳遭難事故は25件と県内で最も多く、このうち20件は7~9月に発生。下山中の体調不良や転倒などが目立ったという。

 八田消防署の署長は「顔の見える関係を築き、救助現場での連携を強化したい」と感想。南アルプス署地域課の課長は「登山者には体調管理のほか、不測の事態を想定した装備、登山届の提出をお願いしたい」と話した。

 同署と同市消防本部は、今後も合同訓練を実施し、救助技術の底上げを図る考え。

 (山梨日日新聞 2019年6月21日掲載)

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