春山の残雪やや少なめ 山梨県警が春山情報

 県警地域課は県内の山系の残雪などをまとめた冊子「春山情報」(4-6月)を発行した。冬場の降雪が少なかったため、各山系の残雪は平年に比べてやや少なめだが、県警は「十分な装備と慎重な行動が必要」としている。

 登山道の残雪量は富士山が約0.5メートル、八ケ岳が1.0-1.5メートル。南アルプスは甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳方面と北岳方面が0.5-1.0メートル、鳳凰三山方面が0.3-0.7メートルで、秩父山系は大菩薩嶺方面が0.4-0.5メートル、甲武信・国師岳方面が0.5-1.0メートルなどとなっている。

 昨年は4-6月に25件(前年同期比13件増)の山岳遭難があった。遭難者は27人(同13人増)で、4人が死亡し、17人がけがをした。遭難者のうち19人が50歳以上の中高年登山者だった。

 県警は冊子を約1200部作製。主要駅や観光案内所などに配布した。

(2006年3月30日付 山梨日日新聞)

月別
年別