南アルプス市で本場のアルプス音楽を 市商工会などが今秋、市民楽団設立 約20人選定 プロ招き表現法指導

 南アルプスのふもとで本場アルプス地方の民族音楽を-。南アルプス市商工会などは今秋、ヨーデルやアルプス式のホルンでアルプス民族音楽を演奏する市民楽団を設立する。合併で誕生した「南アルプス」の名にちなんだ雰囲気を演出し、観光活性化やまちづくりにつなげていくのが目的だ。各種イベントで同市の「顔」として演奏を披露するほか、海外との交流事業も計画している。

 市商工会は2年前から、オーストリアや北イタリアなどで活躍しているアルプス民族音楽楽団「エーデルワイスカペレ」(鈴木啓之代表)をイベントに招くなどして交流。昨年10月に南アルプス市芦安山岳館で開いた演奏会では、山荘の宿泊客らに「雄大な山並みのふもとでまた聴いてみたい」と好評を得た。

 地元楽団の設立は、同市を拠点に国内にアルプス民族音楽の楽しさを広めようと同商工会と鈴木代表が中心になり企画した。南アルプスロータリークラブも4月下旬、趣旨に賛同して楽器代100万円を市に寄付。創設には同商工会と市が連携して取り組む。

 楽団名は、鈴木代表がドイツ語で「まちの楽団」という意味の「シュタットカペレ」と命名。来月にも市民を対象に団員募集を始め、オーディションで約20人を選定、秋ごろから練習に入る。アルプス民族音楽には楽譜にない独特の表現方法があるため、鈴木代表らが同市を訪れて団員に直接指導する。

 順調にいけば、来春から本格的な活動をスタート。市内のイベントや観光キャンペーンなどで演奏するほか、海外のアルプス音楽グループを訪ねての交流事業も視野に入れている。

 市商工会の小林寛樹会長は「南アルプスのふもとを会場に音楽祭を開くなどして多くの人たちに景観と演奏を堪能してもらいたい。将来的にグループ同士の海外交流も深めていけたらいい」と話している。

(2005年6月24日付 山梨日日新聞)

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