登山者誘う白い花弁 キタダケソウ

 南アルプスの北岳(3,193メートル)で、キタダケソウの白い花が咲き誇っている。(6月14日撮影)

 キタダケソウは、氷河時代から生き続けてきたといわれ、国の種の保存法で希少野生動植物種として保護。絶滅の恐れがあるとして、県のレッドデータブックにも掲載された。生育地は北岳南東面の38.5ヘクタール。世界でここだけにしか生育していない。

 梅雨時の6月、雪解けを待ちかねたように白い5弁の花を咲かす。夏山シーズン前、登山者の少ない時期と重なるため、人の目に触れる機会は少なく、発見されたのも昭和6(1931)年と新しい。

 一時はマニアの盗掘で減少したが、国や県、民間の保護活動で一時より増えてきたという。

【写真】梅雨の晴れ間、斜面に咲き誇るキタダケソウ=北岳トラバース道

(2005年6月20日付 山梨日日新聞)
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