県道南ア公園線マイカー規制の方針が決まる 7月1日から10月31日の123日間 協議会方針 南アルプス林道と同日程で

 南アルプス山岳交通適正化協議会(会長・石川豊南アルプス市長)は22日、早川町側から南アルプスの登山口・広河原に通じる県道南アルプス公園線のマイカー規制を7月1日から10月31日の123日間とする方針を決めた。同じく広河原に通じる同市の南アルプス林道と同日程とし、林道と県道の安全対策工事を進める交通規制として実施。県道側の規制は初めてで、5月上旬の現地調査を踏まえ規制内容を最終決定する。

 甲府・恩賜林記念館で同日開いた同協議会には地元関係者やバス・タクシー事業者の代表ら14人が出席。作業部会の検討結果を踏まえ、事務局の県が示した規制実施方針案を承認した。

 実施方針によると、規制区間は県道が早川町奈良田-広河原間18キロ、林道が南アルプス市芦安-広河原間24キロ。期間中は一般車両の通行はできず、規制期間以外も冬季閉鎖となる。

 通行時間は7月1日-8月21日と土日・祝日(繁忙期)、8月22日-10月31日の平日(通常期)に分けて時間帯を設定。雨量の通行規制基準も示している。

 県道については地元業者が乗合バスや乗合タクシーを計画、林道は山梨交通が乗合バスを運行、タクシー事業者も乗合タクシーを実施予定。駐車場は奈良田地区に最大約300台、芦安地区に同約700台を確保する。

 同協議会は、雪解け後の5月上旬ごろ道路状況を確認。県道はバスの乗り入れ運行試験も行った上で、規制の詳細を最終判断する。

 議事では「濃霧や地震の通行規制や、規制解除の運用指針も設けるべきだ」などの意見が出た。

(2005年3月23日付 山梨日日新聞)

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