2004.10.16 News / 登山 / 百名山 /

北岳 標高3193メートルに 1メートル伸びる


 南アルプスの北岳が1メートルノッポになった-。

 国土地理院は15日、富士山に次いで日本で2番目に高い北岳の標高をこれまでより1メートル高い3,193メートルに改定すると発表した。

 北岳はこれまで標高3,192.4メートルにある三等三角点「白根岳」を山頂としてきた。登山者から「三角点より高い地点がある」と指摘を受け、国土地理院が先月から今月上旬に現地で測量するなど調査して、三角点から南南西に約28メートル離れた岩盤の上に80センチ高い場所があるのを確認。3,193メートルを新たな標高とした。

 国土地理院は、公表している「日本の山岳標高一覧」などの北岳の標高を改定する。

 南アルプス連峰の“顔”でもある北岳の標高が上がったことについて、地元の南アルプス市は「市が発行する印刷物にも新しい標高を表記し、PRしていきたい」(商工観光課)と話している。

 国土地理院はこれまでに14の山で調査を行い、このうち標高が改定されたのは北岳が10番目になるという。

【写真】これまで北岳の標高とされていた三角点の標石(右側)と、新たに標高となった岩場(左奥)(写真・南アルプス市提供)

(2004年10月16日付 山梨日日新聞)

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