2005.2.03 News / 自然文化 / 寺社 /

甲斐駒ケ岳神社 焼失の本殿を再建 寄付で資金、今春着工

 北杜市白州町白須の甲斐駒ケ岳神社(伊藤裕久宮司)は今春から、2002年3月に火災で焼失した前宮本殿の再建に取りかかる。登山者の安全祈願の場として親しまれてきた「聖地」が、2年ほどかけて集めた約700人からの寄付金でようやく再建にこぎ着けることになった。しかし、内装や境内の整備費は依然めどがついていない。

 同神社は約270年前、山岳信仰を本旨とする駒ケ岳講の信者によって建立されたとされる。戦後に再建された本殿は2002年3月21日、入山者のたき火が強風にあおられて燃え移り全焼した。境内の神楽殿や社務所は無事だったが、本殿近くの杉35本も焼けた。

 神社は、世話人会の役員を中心に再建委を組織。再建費を3000万円と見積もり、地元住民や県山岳連盟などに協力を呼び掛けて浄財を募った。700人以上が応じ、昨年末で本殿建設費のめどがついたため、雪解けを待って着工することにした。

 新しく建てる本殿は、焼失した本殿と同様、拝殿と神殿部分からなる木造平屋とする予定で、本殿周囲に縁を設けるなどの変更も加える。建築面積は64平方メートル。火事で燃えた杉も、使える部分を製材して板敷きなどに活用するという。

 伊藤宮司は「多くの人の協力で外構だけは再建のめどがついたが、現状では内装工事などの費用は足りない状況。完全に復元するためにも、継続して寄付を呼び掛けていきたい」としている。

(2005年2月3日付 山梨日日新聞)

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