南ア林道規制 バス通行時間拡大 来期 週末限定、県が方針

 南アルプス市と県、山梨交通などでつくる南アルプス林道適正利用連絡会が二十一日開かれ、県は来シーズンのマイカー規制について、バスやタクシーに限って認めている通行時間帯を、利用者が増える週末は拡大する一方、平日は削減する方針を示した。市や山梨交通は、新たな時間設定を待って路線バスのダイヤを改定する。

 同市役所で開いた連絡会には関係機関の約二十人が出席。林道を管理する県峡中地域振興局林務環境部の担当者が、休日の土、日曜日に利用者が急増する傾向があるとして、「(来シーズンは)時間設定を土日、平日で分けたい」と説明。週末に路線バス、タクシーの通行可能な時間帯を増やすのに対し、安全対策工事の時間を確保するために平日は減らす方針を示した。

 同林道のマイカー規制は夜叉神-広河原間(一四・五キロ)で昨年初めて実施し、バス、タクシーの通行時間帯を午前六時-同八時、午前十一時-午後一時、午後四時-同六時の一日三回設けていた。

 冬期閉鎖の解除時期については、「積雪や今後の気象条件によるので、現状では判断できない」とした。

 一方、広河原までの路線バスを運行する山梨交通と、広河原-北沢峠間で市営バスを運行する市企業局は、「バスの接続が悪い」との苦情が多く寄せられたことを踏まえ、それぞれダイヤを改定し、利便性を向上させることを確認した。

【写真】南アルプス林道マイカー規制について意見を交わした適正利用連絡会=南アルプス市役所

(2005年1月22日付 山梨日日新聞)

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