11日は山梨で過ごす「山の日」にシンポ(28日開催)HPで魅力発信
今年から8月11日が「山の日」として国民の祝日に加わったのに合わせ、県などは28日午後1時から、記念イベントとして山の日シンポジウムを甲府・山梨学院大メモリアルホールで開く。県は独自に8月8日を「やまなし『山の日』」としてきたが、今年からは国民の祝日の11日に移行し、「やまなしで過ごす『山の日』」としてアピールしている。シンポジウムのほかにも、山の恩恵を実感することを目的とした各種イベントが7~8月を中心に開かれている。
8月28日の山の日シンポジウムは、県などでつくる「やまなしで過ごす『山の日』実行委」で企画。山岳関係者らが県内の山や自然の魅力について語り合うトークセッションなどを行う。参加無料で、19日までに事前申し込みが必要(定員になり次第締め切り)。
また祝日になったのを機に県内外の人に山を通じて山梨の魅力を発信しようと、県はホームページ(HP)などで情報発信を強化している。実行委事務局の県森林環境総務課は「本県の山の価値や魅力を発信し、山梨ファンの増加につなげたい」としている。
このほか、11日には「山の日制定記念登山」が行われるなど、各地で多彩なイベントが開かれる。大月市の桂川ウェルネスパークでは12日、名前に「山」の付く人に先着で夏野菜セットなどをプレゼントするイベントがある。
山の日関連イベントは県HPで発信しているほか、イベント一覧をまとめたパンフレットを道の駅や観光案内所などで配布している。イベントに関する問い合わせは同課、電話055(223)1634。
【「山の日」】 8月11日を「山の日」と定める改正祝日法は2014年に成立。祝日の趣旨は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」とされる。一方、富士山などの山々に四方を囲まれた山梨県は、「八八」が末広がりで視覚的に山をイメージさせるなどとして、1997年に8月8日を「やまなし『山の日』」に制定。県内ではこれまでも、その日を中心にさまざまなイベントが展開されていた。今年から国民の祝日の11日に移行。
(山梨日日新聞 2016年8月4日付)