2016.7.15 News /

山岳救助、連携高める 南ア署と市消防が合同訓練

 南アルプス署は管内で相次ぐ山岳遭難事故を受け、市消防本部、市消防団、タクシー・バス会社と連携した対応に乗り出した。救助訓練を強化し、登山者に事故への注意喚起を徹底する。

 訓練面では若手署員で構成する山岳救助隊の技術向上を目指し、市消防本部と連携。同署近くにある同消防本部の専用施設を使うほか、ロープの結び方など互いの救助技術についても情報交換する。

 市消防団やタクシー・バス会社とは登山者への情報提供を通した事故防止で連携する。市消防団とは北岳の登山道の危険箇所やルートを間違えやすいポイントを確認し、案内板の設置などをする。

 マイカー規制によって登山者が利用する乗り合いタクシーの車内には、遭難事故が発生した場所や脱水症状にならないための留意点を示したボードを掲げる。バスの車内放送でも安全な登山を呼び掛ける。

 14日は署員と消防隊員が同市消防本部施設で初の連携訓練を行った。署員は高さ約7メートルの訓練塔に登り、消防隊員の指導を受けてロープで降下する手順を確認した。

 同署によると、今年は同日までに管内で4件の遭難事故が発生し、2人が死亡している。昨年同期は事故の発生はなかった。

 深沢真吾地域課長は「一緒に訓練して新たに得た視点もあった。連携訓練を継続し、万が一の事態に備える」と話した。

 【写真】ロープの結び方を教え合う署員と消防隊員=南アルプス市消防本部

 (山梨日日新聞 2016年7月15日付)
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