南アルプス エコパークきょうにも決定 各地で祝賀行事準備

 山梨、静岡、長野の10市町村が目指している南アルプスの生物圏保存地域(エコパーク)登録が、日本時間の11日夜~12日未明に決まる見通しとなり、地元自治体は祝賀ムードを盛り上げようと、懸垂幕や記念イベントの準備を進めている。3県の10市町村がエコパークに関する研究組織を立ち上げてから5年。活動が実を結ぶ瞬間に向け、関係者は期待を膨らませている。

 南アルプス市では、エコパーク登録を控えて「祝 南アルプスユネスコエコパーク登録」と記された懸垂幕を準備。登録決定後の12日朝には市本庁舎に懸垂幕を掲示し、中込博文市長が防災無線を通じて市民に登録を伝える予定だ。市の7月広報誌ではエコパーク登録を記念した特集を計画している。中込市長は「登録が実現したときには住民とともに喜びたい」と話す。

 一方、北杜市は登録決定後、横断幕などを市役所本庁舎などに取り付ける。7月にはエコパークの緩衝地域とされている日向山でのハイキングや南アルプスの動植物を紹介する講演会なども計画している。

 韮崎市は庁舎の壁面に掲げる横断幕やのぼり旗を準備。早川町も懸垂幕と横断幕を用意し、登録決定後に町役場などに掲示する。

 【写真】南アルプスのユネスコエコパーク登録に向け懸垂幕を準備する職員=南アルプス市役所

(2014年6月11日付 山梨日日新聞)

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