2013.9.04 News / 自然文化 / 動物・鳥 /

南ア・仙丈ヶ岳 銃でニホンジカ駆除 環境省が初試行 効果を検証へ

 環境省は3日、南アルプス・仙丈ケ岳(3033メートル)の山梨県側にある小仙丈沢カールで、高山帯では全国初となる銃によるニホンジカの駆除を試行した。シカ1頭に向けて銃1発を発砲したが、シカが逃げたため捕獲できなかった。4日以降は、3日に発砲した現場付近に何日でシカが戻るかなどを調査し、高山帯での駆除の効果を確認する。

 ハンターや登山者の安全を守るための警備員ら約20人が参加。小仙丈沢カールに3頭のシカを確認し、1頭に向けて狩猟用の銃1発を発砲した。シカがいた周辺に血痕があったことから、弾はシカに命中したとみられたが、撃たれたシカの姿はなかった。残った2頭は銃声を聞いて逃げたという。

 駆除は1日から計画されていたが、天候が悪かったため、3日に延期していた。環境省の担当者は「今後はいつごろシカが戻るかを調査し、駆除の効果などについて探りたい」と話していた。

 シカは比較的標高の低い山林に生息しているため、山麓で駆除するのが一般的。しかし、1990年代後半から3千メートル級の高山帯に現れ、高山植物への被害が拡大していることから、高山帯での駆除の有効性を探るため、シカの目撃情報が多い小仙丈沢カールで駆除を行った。

 (山梨日日新聞 2013年9月4日付)
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