芦安にホタル舞う姿取り戻そう 児童、繁殖へ住民と協働 飼育法や生態 学習を生かす

 南アルプス・芦安地区にかつてのホタルが舞う姿を取り戻そうと活動している芦安小の子どもたちが、地域を巻き込んだプロジェクトに乗り出した。繁殖活動の輪を広げようと、住民にも協力を求めて取り組みを展開。児童が“先生”となって飼育方法などを指導していく。子どもたちは活動を地域に広めることで、ホタルが乱舞する姿が復活することに期待を寄せている。

 同校は、河川工事の影響などで姿を消したホタルを復活させようと、2005年から環境学習の一環で飼育を開始。幼虫の放流、餌となるカワニナの確保などを続けてきた。昨年は初めて芦安中グラウンドにある「ホタル川」で30匹以上が飛び交う様子を確認した。

 子どもたちは「もっと多くのホタルを飛ばしたい」と住民に協力を求めていく活動を企画。地域に呼び掛けて2月24日に同校で飼育説明会を開いた。子どもたちはこれまでの活動を通じてまとめた情報をもとに発表、参加者にホタルの生態や天敵、飼育方法などを説明した。

 協力する住民は6月ごろから幼虫を自宅の水槽などで飼育。11月にホタル川に放流する予定だ。来年のホタルが舞う夏に、学校と地域一体の取り組みの成果が出るという。

 飼育活動に協力する名取昭三さん(57)は「子どものころはホタルがいるのが当たり前だった。児童と一緒に昔の姿に戻したい」と話す。同校5年の松本岳志君(11)は「多くの人が協力してくれればホタルは増えるはず。成果が出るのが楽しみだ」と期待している。

【写真】地域住民を前にホタルの飼育方法などを説明する子どもたち=南アルプス・芦安小

(2010年3月4日付 山梨日日新聞)
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