2009.11.26 News / 自然文化 / 人物・団体 /

クライマー佐藤裕介さん 登はんの様子解説

 第33回野口賞を受賞した甲府市西高橋町のクライマー佐藤裕介さん(29)=鶴城山岳会・めっこ山岳会所属=が、報告会「ヒマラヤアルパインスタイル-苦しみの芸術」(県山岳連盟主催)で「未知なるもの」へ挑戦し続ける決意を語った。

 昨年9月に初めて登ったインド・ヒマラヤのカランカ北壁(標高6931メートル)と、今年7月に登はんしたパキスタン・カラコルムのスパンティーク北西壁(標高7027メートル)の行程や登山中の様子を、写真や動画を交えて解説。登山靴や防寒着、ロープなど、実際に使用している登山用具も紹介した。

 佐藤さんは水を作るために必要なコンロを失い、水が飲めない過酷な状況下で登はんを続けたエピソードを挙げ、「苦しいのになぜ登るのかとよく聞かれるが、自分はピンチの状況も楽しんでいる」と強調。「結果よりもどういう過程で登ったかを大切にしている。常に新しい課題を見つけ、未知なるものに挑戦していきたい」と締めくくった。

 (2009年11月19日付 山梨日日新聞)

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