2006.10.04 News / 自然文化 / 文化財 /

南アルプスを世界自然遺産に 連絡協設立へ 南アルプス、北杜、韮崎、早川の4市町

 南アルプス国立公園の県内エリアがある南アルプス、北杜、韮崎、早川の4市町は13日、南アルプスの世界自然遺産登録を目指した連絡協議会を設立する。同国立公園を抱える静岡、長野両県内の関係市町村との推進協議会の設置に向けて調整を図っていく。

 4市町は7月下旬から3回にわたり準備会を開催。早期に県内関係市町村の協議会を設置し、県外関係自治体との連携を進めることで意見集約した。

 13日に設立する連絡協議会は首長や担当部長ら計12人で構成する。初会合では、役員選出のほか、今後の取り組み内容を協議する。

 3県の計10市町村による世界自然遺産登録推進協議会については、本年度中の設置を目指す。また、推進協議会の円滑なスタートを視野に入れ、資料収集や普及啓発、自然環境保全など山梨県側の課題についても協議、推進協議会に検討材料として持ち込む方針だ。

 南アルプスの世界遺産をめぐっては、最初に提唱した静岡市でも庁内検討委員会を設置。静岡県川根本町とも連携し、活動を活発化させている。

 南アルプス市の石川豊市長は「国の世界遺産の国内候補の公募に向け、積極的に活動を進めていきたい」と話している。

(2006年10月4日付 山梨日日新聞)

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