2005.11.05 News / 自然文化 / 交通・郵便 /

南ア林道の路線バス利用 1日平均45人増 マイカー規制の期間中 県道南ア公園線は延べ7500人

 南アルプス林道と県道南アルプス公園線で、安全対策工事や環境保全のため実施されたマイカー規制の期間中(7月1日-10月31日)の路線バス利用者が49416人に上ったことが山梨交通などのまとめで分かった。林道は1日当たりの利用者が昨年より45人増加した。

 林道は昨年に続き2回目の規制で今年は123日間。芦安-広河原間、甲府駅-広河原間で計41916人が利用した。

 107日間の規制だった昨年は31687人が利用。1日当たりでは296人から341人に増えた。今年初めて規制となった県道は奈良田-広河原間で7500人が利用した。

 一方、期間中に南アルプス、早川両市町がふもとのバス発着点に設けた駐車場の利用台数は芦安地区が約11000台、奈良田地区が1858台だった。芦安地区では昨年より約4320台増加した。

 林道の利用者が増えたことについて、県観光資源課は「マイカー規制が浸透したことや、奈良田からマイカーで通行していた県道利用者が林道に回ったことが考えられる」とみている。林道、県道ともに現在は冬期閉鎖中。県は来年もマイカー規制を実施する方針で、期間や時間帯などは地元市町や交通事業者などでつくる南アルプス山岳交通適正化協議会が検討する。

(2005年11月5日付 山梨日日新聞)

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