2005.8.05 News / 自然文化 / 動物・鳥 /

ライチョウ保護 山梨から発信生態や減少の要因報告20、21日に南アルプス市で大会

国の特別天然記念物で国や県が絶滅危惧(きぐ)種に指定しているライチョウの保護を考える「ライチョウ会議山梨大会」(同会議、南アルプス市主催)が20、21の両日、同市の芦安小体育館で開かれる。生息数の減少が指摘されている南アルプスでの生態や減少の要因などについて研究者らが報告する。高円宮妃久子さまも特別講演される。

大会は、ライチョウの調査研究者や山小屋関係者などでつくる「ライチョウ会議」(会長・中村浩志信州大教授)が年1回、ライチョウの生息域がある長野県や富山県などで開催している。県内での開催は初めて。

市みどり自然課によると、南アルプスはライチョウの生息地としては世界の南限。同大が20年前に実施した生息調査では北岳、間ノ岳、農鳥岳の白根三山で250羽のライチョウを確認。しかし、次第に登山者に目撃されなくなり、昨年の調査ではほとんど確認できなかったという。

サルやシカがライチョウの餌となる高山植物を食べるといった高山地帯の生態変化が減少の要因と考えられている。県は昨年度から、原因解明や生息数の確認を目的に現地調査を進めている。

初日の20日は、日本野鳥の会甲府支部がライチョウの特徴や南アルプスでの生息数の変化などを説明。県が行っている現地調査の中間報告もある。ライチョウ保護と高山の環境保全をテーマにしたパネルディスカッションも開く。

21日は野生動物全般の保護に焦点を当てた研究者による基調講演のほか、NGO「バードライフ・インターナショナル」名誉総裁の高円宮妃久子さまが「地球環境を考える」と題して特別講演する。

2日間とも入場無料。問い合わせは市みどり自然課、電話055(282)7259。

(2005年8月5日付 山梨日日新聞社)

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