夜叉神、広河原ツアー好評 南ア市が調査 9割が再訪望む 観光立市へ手応え

 南アルプス市が、夜叉神峠のハイキングなど日帰りツアー客を対象に行ったアンケートで、「また観光に来たい」とする回答が9割に上ったことが分かった。市内の自然や温泉が観光客から認められた結果となり、市は予想以上の高評価に「今後の観光施策に弾みがつく」と手応えを感じている。

 アンケートは10-11月に、夜叉神峠ハイキングや広河原観光を目的として、東京、静岡の旅行会社が実施した日帰りツアーの参加者1027人を対象に行い、552人(53.7%)から回答を得た。

 ツアーについて「良かった」と回答したのは78.6%で、「普通」(16.3%)「悪かった」(5.1%)を大きく上回った。「またこのようなツアーに参加したいか」との設問では、「したい」が93.3%に達した。

 ツアーは、市発足1周年記念観光キャンペーンとして、市が提携。ハイキングの案内役を「芦安ファンクラブ」の会員が務め、地元業者に発注した昼食の弁当は、おにぎりを本物の竹の皮で包むなどの工夫もした。

 ツアー客の反応はおおむね良かったものの、中には「トイレが汚い」「特産品が少ない」などの意見もあった。

 市商工観光課は「観光客の意見から、観光立市に向けて手応えをつかむことができた。改善すべき点は改善し、今後の誘客につなげていきたい」と話している。

(2004年12月18日付 山梨日日新聞)

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