2004.6.17 News / 登山 / 山域 /

南アルプスの入山者減少

 山梨県警地域課は6日、正月三が日の初詣で客と年末年始の登山者数、山岳遭難の発生状況をまとめた。主な寺社への初詣で客は33万5000人で昨年より5000人減少。登山者数は昨年を30人上回る5000人で、秩父山系への登山者が増加した。

 同課によると、初詣で客の内訳は武田神社が12万5000人(昨年比7000人減)、金桜神社が1万9000人(同3000人減)、身曾岐神社が3万2000人(同2000人増)、身延山久遠寺が5万8000人(同3000人増)。このほかは昨年並みで富士浅間神社が5万人、一宮浅間神社が2万5000人などだった。

 大みそかから元旦にかけての初詣で客は昨年を上回ったが、日中に伸び悩む傾向がみられた。同課は「天候に恵まれ、行楽地に出掛けた人が多かったのではないか」と分析している。

 富士急ハイランドや、ダイヤモンド富士の撮影スポットとして知られる南巨摩郡増穂町高下は昨年と同じ人出だった。

 一方、年末年始(昨年12月29日-1月3日)の登山者数の内訳は秩父山系が1300人(同210人増)で昨年を上回り、富士山は100人(同50人減)、南アルプスは850人(同130人減)。このほかは横ばいだった。

 期間中の遭難事故は2件発生。東山梨郡三富村の乾徳山に単独登山した男性が登山中に病死したほか、富士山で群馬県内の男性が右足首の骨を折る重傷を負った。

(2004年1月7日付 山梨日日新聞)

月別
年別