2015.2.16 News /

南ア「エコパーク」10市町村に登録証 保護、活用 連携誓う

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」に登録された南アルプスの登録証授与式が14日、北杜市の須玉ふれあい館で行われた。ユネスコが発行した登録証が、文部科学省の担当者から山梨、長野、静岡の構成10市町村長に手渡され、自然環境の保全と利活用に向けての連携を確認した。

 式典には、10市町村の職員や議員ら関係者約100人と、一般市民ら約200人が参加。南アルプスユネスコエコパーク推進部会の部会長を務める中込博文南アルプス市長があいさつし、「自然の保全と地域間交流、魅力の発信に向け、結束を強めたい。エコパークに認められた自然の財産を将来にわたって守っていく」と誓った。

 この後、文科省の秋葉正嗣大臣官房付が、ユネスコの登録証を中込市長に手渡した。他の9市町村長にはレプリカを手渡した。南アルプスユネスコエコパーク内の自然資源について紹介する講演会もあった。

 式典の後、中込市長は「登山道の案内標識のデザインを統一するなど関係市町村と連携して事業を進めていきたい」と話した。

 【写真】登録証を掲げる10市町村長

 長野県大鹿村に200年以上前から伝わるとされる民俗芸能で、エコパーク登録の推薦書で紹介した「大鹿歌舞伎」の公演もあった。浪人と一緒になったことで親から勘当され、三味線を弾きながら物乞いをして暮らしていた女性とその子を描いた「奥州安達原三段目 袖萩祭文の段」が披露された。

 【写真】長野県大鹿村に200年以上前から伝わるとされる大鹿歌舞伎の公演=いずれも北杜・須玉ふれあい館

 (山梨日日新聞 2015年2月15日付)

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