マイカー規制始まる 南アルプス林道 11月9日まで

 南アルプスの登山口・広河原に通じる南アルプス林道と県道南アルプス公園線で25日、マイカー規制が始まった。初日から、アイゼンやピッケルを持ち、雪の残る高峰を目指す登山者や釣り客の姿が見られ、バスや乗り合いタクシーで広河原へと向かった。規制の経費をバスなどの利用者に片道100円求める協力金制度は今シーズンも継続し、3年目を迎えた。

 マイカー規制は排ガスを抑制して自然保護につなげるのが目的で、今年で7年目。南アルプス市芦安地区と早川町奈良田地区から広河原までの2路線で、11月9日までの138日間で実施する。

 協力金は2008年に導入し、規制に伴うゲートの管理費などマイカー規制にかかる費用に充てられる。昨年、協力金に応じたのは6万4663人(通行者の99.8%)で、3年目を迎えた今シーズンも制度をすでに理解した上で支払う利用者の姿もあった。

 本格的な山岳シーズンを告げる南アルプス開山祭は26日午前10時から広河原で開催かれる。登山者の安全を祈る「蔓つる払い」の儀式などを行うほか、環境省が整備を進めていた「野呂川広河原インフォメーションセンター」のオープニングセレモニーも行われる。

(2010年6月26日付 山梨日日新聞)

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