2014.7.30 News /

「貴陽」初競り、皮算用 JAこま野 南ア・エコパークでご祝儀相場?

 南アルプスの生物圏保存地域「エコパーク」登録を記念し、JAこま野(小池通義組合長)は28日、南アルプス市内で、スモモの高級品種「貴陽」の品評会を初めて開いた。出品された貴陽は29日に東京・大田市場で競りに出される予定で、関係者から“ご祝儀相場”の高値を期待する声が聞かれた。

 品評会には29農家が出品し、県や市職員、同JAの担当者ら6人が見栄えや着色の状態、糖度などを審査。最優秀の北岳賞には同市落合の小松寿裕さんが選ばれた。

 同JAによると、今年は晴天が続き、少雨だったことから、例年より糖度が高く、品質は良好だという。大田市場ではきり箱に6個入りでせりに出される予定で、JAの担当者は「1箱数万円の値が付くのは間違いない。南アルプスのエコパーク登録を記念して、10万円以上の高値も期待している」と話した。

 貴陽はスモモの最高級品種とされ、同市湯沢の農家、故高石鷹雄さんが1970年に開発した。96年に品種登録され、2012年に323.77グラムの貴陽が「世界で最も重いスモモ」と認定されている。

 【写真】出品された貴陽を審査する関係者=南アルプス・JAこま野在家塚支所

 (山梨日日新聞 2014年7月29日付)

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