2014.6.13 News /

未明の朗報に声弾む 南アルプスエコパーク登録決定 地元首長、保護と活用決意新た

 山梨、長野、静岡の10市町村にまたがる南アルプスが12日未明、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が認定する生物圏保存地域「エコパーク」に登録されることが決まった=一部地域既報。念願実現に、南アルプス市など県内関係市町の4首長は喜びの声を上げ、エコパークの理念である自然保護と活用の両立へ決意を新たにした。

 「登録が認められたということですね。ありがとうございます」。同日午前1時すぎ、南アルプス市役所市長室の電話が鳴り、文部科学省から登録決定の一報が入った。

 受話器を手にした中込博文市長が満面の笑みを見せると、一緒に吉報を待っていた横内公明韮崎市長、白倉政司北杜市長、辻一幸早川町長が大きな拍手をして喜びを表した。

 記者会見は未明という異例の時間帯での開催となった。中込市長は「本当に待ちに待った登録で、うれしく思っている」、辻町長は「町民も心から喜んでくれるはず。ふるさとづくりに生かしていきたい」と声を弾ませた。白倉市長は「誇りである南アルプスが世界の中で位置づけられ、念願かなった」と目を細め、横内市長は「世界に認められた山ということを市民に周知していきたい」と語った。

 喜びの声の一方で、エコパークの理念の実現に気を引き締めるコメントも。南アルプス市と早川町はリニア中央新幹線が通過する。辻町長は「地域にとって利便性を求めるのも必要なこと。リニア計画は環境を破壊しないことを第一に取り組んでいかなければならない」と指摘。中込市長は「関係する10市町村が連携し、理念に一致したエリアをつくっていく。実現の先に、世界自然遺産の登録を目指したい」と強調した。

 会見に先立ち、4市町長と芦安山岳館の塩沢久仙館長らが握手を交わして記念撮影する場面もあった。

 一方、ユネスコの国際会合では、「只見」(福島)の新規登録と、「志賀高原」(群馬、長野)の地域拡大も認められた。

 【写真】南アルプスのエコパーク登録を受け、南アルプス市役所で記念撮影する関係4市町長ら

(2014年6月13日付 山梨日日新聞)
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