「浦安の舞」継承半世紀 南ア・桃園神社 11日奉納 児童7人練習

「浦安の舞」の練習に励む児童ら=南アルプス市桃園

 南アルプス市桃園の桃園神社(村松常男宮司)の秋の例大祭に奉納される「浦安の舞」が50年の節目を迎える。舞は桃園地区に住む小学6年の女子児童が受け継いできた伝統行事で、11日の開催に向け、櫛形北小の児童7人が練習を重ねている。例大祭を運営する氏子総代会の相原文夫会長は「先輩たちから受け継いだ伝統を守りたい」と気持ちを新たにする。
 「浦安の舞」は平安を祈る昭和天皇の歌に曲と舞をつけた神楽で、「扇の舞」と「鈴の舞」で構成。村松宮司によると、同神社での奉納は1975年に始まった。新型コロナ禍で3年間休止したものの、同神社の村松正美さん(83)が50年間、指導役を担ってきた。本年度参加する児童7人は、9月中旬から練習に励んでいる。

(山梨日日新聞 2025年10月7日掲載)

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