「切子」作り児童に指導 南ア・豊小で沢登保存会

 南アルプス市沢登地区の住民でつくる「沢登切子保存会」(名取守会長)は9日、南アルプス・豊小で、360年以上伝わる伝統工芸「切子」作りを指導した。
 同校の切子クラブに所属する4~6年生12人が参加。キャラクターなどが描かれたオリジナルデザインの絵に和紙を重ね、「つきのみ」と呼ばれる刃物で麻の葉や六角模様を彫っていった。保存会のメンバーは「上から真っすぐ刃を下ろし、切る場所によって刃のサイズを変えて」などとアドバイスした。
 同校は3年生の3学期に切子体験の授業を開き、4年生以上が所属する切子クラブでは、毎年10月に開かれる「沢登六角堂切子祭典」への出品作品を制作している。保存会は6月以降、計4回切子クラブへの指導を続ける。

(山梨日日新聞 2025年5月14日掲載)

月別
年別