南アルプス開山祭で登山の安全祈願 県内夏山シーズン本格化

 山梨の夏山シーズン到来-。25日、北岳など3千メートル級の山々が連なる南アルプスでは開山祭が行われ、関係者がシーズンの安全を祈願した。雄大な自然を五感で味わおうと、山梨を代表する名峰は今年も多くの登山者でにぎわいそうだ。

 南アルプスの登山口の拠点・広河原では、開山祭(南アルプス市、市観光協会主催)が開かれ、「蔓(つる)払い」の儀式で登山者の安全を祈った。

 開山祭には関係者約150人が出席。NPO法人「芦安ファンクラブ」のメンバーが山の案内役に扮(ふん)し、組み上げた蔓をおので切り開いた。地元芦安中の生徒による合唱や夜叉神太鼓の演奏もあり、祭りの後には手打ちそばや同市特産の桃が振る舞われた。

 一方、県山岳遭難対策協議会南アルプス支部と南アルプス署はこの日、夏山山岳遭難事故防止指導所を開設。登山者に登山計画書の提出を求めるとともに、登山道の積雪状況などを記したチラシを配って事故防止を呼び掛けた。同署は7月9日から、野呂川広河原インフォメーションセンター内に臨時警備派出所を開設する。

 開山と同時に南アルプスの登山口・広河原に通じる南アルプス林道と県道南アルプス公園線のマイカー規制もスタート。規制期間は11月9日までの138日間で、マイカー規制の経費をバスなどの利用者に片道100円求める協力金制度も継続して実施する。

 協力金制度は2008年度に導入。規制に伴うゲートの管理費などマイカー規制にかかる費用に充てられる。

 【写真】組み上げた蔓をおので切り開いた「蔓払い」=南アルプス・広河原

 (2011年6月26日付 山梨日日新聞)
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