観配慮の看板設置へ 芦安地区 デザインを統一

 南アルプス市は同市芦安地区で、山岳観光地の景観に配慮した統一性のある看板を設置していく「芦安地区集合看板ガイドプラン」を作った。観光客らに目的地を分かりやすく紹介するための看板を10カ所に設置。11月をめどに工事に着手する。

 看板は地区内の分岐点などに計16基を設置。芦安温泉郷の全体図を示したものや、旅館までの距離を記した看板などを設置する。看板の下地や文字の色は景観との調和を考え、基本的に茶色や白に統一する。

 市建築住宅課によると、芦安地区には、旧芦安村や民間が設置した看板約50枚が乱立。大きさや形、色に統一性がなく、老朽化した看板も目立つという。観光客を対象に実施したアンケートでも「標識の統一性があるとよい」「標識が古くて分かりづらい」などの意見が寄せられていた。

 市では、地区住民らで構成する芦安地区誘導看板整備委員会を1月に発足し、看板の内容やデザイン、設置場所などを協議してきた。同課は「芦安をモデル地区として、市全体の屋外広告物の見直しを進める。里山の景観を保ちながら、観光客を誘致していきたい」としている。

 (2011年6月28日付 山梨日日新聞)

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