エコパーク10年で催し 生物多様性理解深める

 山梨、長野、静岡3県の10市町村でつくる「南アルプス自然環境保全活用連携協議会」(会長・内藤久夫韮崎市長)は23日、韮崎・東京エレクトロン韮崎文化ホールで、南アルプスの国連教育科学文化機関(ユネスコ)のエコパーク登録10周年を記念したイベントを開いた。有識者による講演や韮崎市内の高校生による太鼓や書道のパフォーマンスがあった。
 10市町村の関係者ら約150人が出席。一般財団法人自然環境研究センター上級研究員の渡辺綱男さんが「生物多様性をめぐる国内外の動きとユネスコエコパークへの期待」と題して講演した。
 渡辺さんは環境省の生物多様性国家戦略や、エコパークが「核心」「緩衝」「移行」の3地域に分けられていて、それぞれ役割が異なることを紹介。地球の自然環境を守るために「今までの取り組みに加え、気候変動対策や廃棄物削減などにも力を入れることが必要」と強調した。
 このほか、韮崎工高太鼓部と韮崎高書道部が力強いパフォーマンスを披露し、会場を盛り上げた。南アルプスは2014年6月にエコパークに登録され、来月10周年を迎える。

(山梨日日新聞 2024年5月24日掲載)

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