端午の節句飾り多彩 安藤家住宅 人形や掛け軸218点

歴史の一場面などを描いた武者のぼり

 端午の節句(5月5日)に合わせ、南アルプス市西南湖の重要文化財・安藤家住宅では、こいのぼりや節句飾りなど218点を展示している。希少な節句人形も並び、担当者は「歴史ある安藤家住宅で飾りを見て、タイムスリップした気分を味わってほしい」と話している。

 市民が1954年に購入した全長約7メートルのこいのぼり、桃太郎や金太郎などの昔話や歴史の一場面を表現した五月人形や掛け軸などが並ぶ。江戸後期から明治中期に飾られた県内独自の節句人形「おかぶと(かなかんぶつ)」も展示。市教委文化財課によると、紙製であることから破棄されてしまったものも多く、希少という。
 展示は27日まで。午前9時~午後4時半。入館料は大人300円、小中高生100円。土曜は小中学生無料。問い合わせは安藤家住宅、電話055(284)4448。

市発祥の「小笠原流礼法」の節句飾り

展示されている甲冑=南アルプス市西南湖

(山梨日日新聞 2024年5月3日掲載)

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