南アルプス 来月25日からマイカー規制 11月9日まで協力金徴収

 南アルプス山岳交通適正化協議会(会長・今沢忠文南アルプス市長)は12日、南アルプス・広河原に通じる南アルプス林道などのマイカー規制について、通行者に100円の負担を求める協力金制度を継続し、6月25日から実施することを決めた。協力金制度は今年で3年目。規制は11月9日までの138日間で、南アルプス林道(夜叉神~広河原間14キロ)と、県道南アルプス公園線(奈良田~広河原間18キロ)の2ルートで行う。

 協力金は、バスと乗り合いタクシー利用者が任意で片道100円を支払う。収益はゲート管理費やトイレ設置費などに充てられる。

 昨年、協力金を支払った人は延べ6万4663人。利用者に占める割合は前年を0・1ポイント上回る99・8%に達し、協議会は「取り組みは十分浸透してきた」としている。

 12日は県庁で会議が開かれ、関係者約30人が出席。昨年の実績報告の後、規制内容や通行者の輸送方法、駐車場設置場所などを盛った実施要領を承認した。マイカー規制開始時期の前倒しや、ゲート内の通行可能時間拡大を求める意見も出たが、来年に向けた課題として引き続き検討することとした。

 席上、環境省担当者から広河原に建設を進めていたインフォメーションセンターを6月26日にオープンするとの報告もあった。

(2010年5月13日付 山梨日日新聞)

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