南アルプス登山口 マイカー規制終了 協力金への理解深まる

 南アルプスの登山口・広河原に通じる南アルプス林道と県道南アルプス公園線で9日、今シーズンのマイカー規制が終了した。南アルプス山岳交通適正化協議会によると、昨年に続き実施した規制の経費をバス利用者などに片道100円求める協力金制度に応じた人は前年(通行者の99・7%)と同水準の高い数字にまとまる見通しだという。

 マイカー規制は6年目で6月25日にスタート。南アルプス市芦安地区と早川町奈良田地区から広河原までの2路線で実施した。県によると、台風や雨量規制の影響で期間中は林道で10日間、公園線で2日間の通行止めがあった。

 同協議会によると、昨シーズンは利用者延べ6万3219人で、このうち延べ6万3033人が協力金を支払った。今シーズン、大きな事故もなく順調に推移したことから、「利用者、協力金などの数字は昨シーズン並みになる」とみていて、今月中にも利用状況をまとめる。

 同協議会長の今沢忠文南アルプス市長は「環境への関心が高く、協力金への理解も得られている」と話している。

(2009年11月10日付 山梨日日新聞)

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