世界自然遺産登録協 関係省庁へ要望書提出 「南アルプス保全やBR推進を」

 山梨、長野、静岡の3県の関係10市町村でつくる南アルプス世界自然遺産登録推進協議会は18日、南アルプスの保全やユネスコの登録制度である「BR」(生物圏保存地域)推進に関する要望書を環境省など関係省庁へ提出した。

 同日は、推進協副会長の今沢忠文南アルプス市長ら関係者が上京。BRに関しては文部科学省内の日本ユネスコ国内委員会を訪れ、推進協がBR調査・研究部会を設置したことを踏まえ、新規登録に向けた積極的な取り組みや、周知、登録に関する情報収集など体制整備の充実を要望した。

 また、南アルプスの保全に関する要望書を環境省と林野庁に提出。(1)南アルプス地域での高山植物の被害対策の実施(2)南アルプス国立公園の公園区、公園計画の見直し-を訴えた。要望書では、国による早期の保全計画策定と対策実施を求めている。

 推進協は、南アルプスの世界自然遺産登録に向けて学術的価値の調査研究や、環境保全に向けた対策を進めていて、今後も関係機関への要望活動を継続していくという。

(2009年8月19日付 山梨日日新聞)

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