2008.12.15 News / 登山 / 人物・団体 /

カランカ北壁初登攀の逸話紹介 県山岳連盟が60周年講演会

 県山岳連盟(内藤順造会長)は13日、ベルクラシック甲府で、創立60周年を記念して、インド・ヒマラヤのカランカ(標高6931メートル)北壁の初登攀(とうはん)に成功した甲州市出身の天野和明さんらを招いた講演会を開いた。

 関係者ら約150人が出席。「私のクライミング史」と題して講演した天野さんは、カランカ挑戦時には天候不順で日程を5日オーバーしたことにより食料不足に陥り、1日をビスケット1枚とスープだけで過ごしたことや、最大斜度80度の急斜面にわずかにあった1畳ほどの岩の上にテントを張って3日間寝泊まりしたエピソードなどを紹介した。

 60周年記念事業のムスターグ・アタ(標高7546メートル)登頂の報告会のほか、山岳ジャーナリストの江本嘉伸さんによる「往復論-ヒマラヤ、そして故郷の山」と題した特別講演もあった。

 講演会後の記念式典では、内藤会長による活動報告や功労者への感謝状贈呈などが行われた。

【写真】「私のクライミング史」と題して講演する天野和明さん=ベルクラシック甲府

(2008年12月14日付 山梨日日新聞)

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